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市区町村議会

地方議会とは

地方議会とは

目次

国会と地方議会の違い

憲法第41条によると、国会というのは国権の最高機関であり、唯一の立法機関であるとされています。

これに対して、地方自治制度は首長制を採用していますので、地方公共団体の議会の議員のみならず、首長も住民から直接選挙されるため、地方議会は地方公共団体の最高機関というわけではありません。

また、地方議会は条例の制定と改廃権を有していますが、地方公共団体の首長も規則の制定・改廃権を有していますので、地方議会が唯一の立法機関というわけではありません。

地方議会の組織

地方公共団体の議会の議員の定数は、条例で定めることとされています。

1999年の地方自治法の一部改正前までは、議員の定数を定めていたのは地方自治法でしたが、地方公共団体の自己決定権を高める見地から、同年の地方自治法の改正で条例定数制度が採用されました。

当初は、地方自治法に定められた上限数を超えない範囲内で定めなければならないとされていましたが、2011年の地方自治法改正により上限枠が撤廃されました。

地方公共団体の議会は、議員の中から議長及び副議長一人を選挙しなければならないとされており、どこの議会にも必ず議長と副議長がいます。

進む地方分権

中央集権の時代から、地方分権の時代に移り変わってきました。

地方分権が進めば進むほど、地方議会の重要性は増すばかりです。

しっかりと活動を行い活発な議論がなされている地方議会がある地域は、活気にあふれ住みやすい環境がつくられていく一方、年寄の寄り合い的にさして議論もなされることもなく、決め事も出来レースのような議会の場合は衰退していくことで、地方自治の格差が浮き彫りになっていくことが予想されます。

だからこそ、志の高い地方議会議員が増えることは、日本各地の地方を活性化し、それが日本全体を支える原動力となっていくと考えます。

市区町村議会議員を目指す人には、「自分の住んでいる地域は自分が守る」といった志を忘れることなく活動していってほしいと願うばかりです。

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